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秩父巡礼３日目詳細
| 12、（23）、24、25、26、27、28、29、30番札所 |
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2010年10月29日 |
| 西武秩父駅から先ず12番札所野坂寺に向かう。 納経受付が8時からのため、既に開扉されている本堂前にて読誦を終えてから境内を散策し呑龍様等を参拝、本堂なげしの龍は平成の作と聞いたが見事、朱印受領後境内の専用小屋内の13仏等木造諸仏を拝顔し、駅に戻り、ミューズパーク巡回バスの始発に乗る。 バスは秩父公園橋を渡り、九十九折の急坂を上る、途中何度か歩行専用道と交差するが、交通事故の危険があるため、歩行の場合はこの歩行専用道を用いずに、先日下山に使用した中山古道を選ぶのが賢明。 音楽寺バス停から納経受付所までは駐車場を横切って約7分の道程だが、先日参拝済みの為、山門前にて目礼してバス停に戻り（9時丁度に）24番札所に向けて出発 前日の豪雨の後、流水に浸食された粘土質の（粘板岩？)の上の落ち葉を踏み締め慎重に古道を進む、途中要所にはトラロープが張られており、滑らないように縋って降りる。 途中の沢は増水の為、踏み石の頂部のみが水面より僅かに頭を出して居る所を渡る。念仏坂と称する坂道では自ずと御題目が口から出る。 古道を道標に導かれて歩行した為 24番札所法泉寺の境内には直接裏側から入ることに成った。 従って読誦後は境内裏からの道を辿らず、改めて山門前の急な石段を降りて、バス道を右に曲がり25番札所久昌寺にむかう。 バス道を暫く歩き、道標に従い急坂を上がり、”酒造り資料館”前の広場に出る。ここから急な自動車道を更に上り、江戸巡礼古道久那道を辿って一度自動車道に出た後、古道に戻り大きく左折し、道なりに農家の間を歩くと突然荒川の対岸の景色一望の場所に出、写真を撮る。 |
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| 江戸巡礼古道久那道を25番札所への途上、荒川対岸市街地を観る | |
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その後の下りの古道はこれまで辿ってきた古道の中で尤も古色蒼然な場所。 途中’土砂崩れの為 ’通行止め’ の標識があったが、他の迂回路も判らない為そのまま、 鉄製梯子を降りて、未舗装道に入る。 所々トラロープが張られ、倒木の下を腰を屈め、背中を擦りながら抜け、脛に草潅木の枝 を絡ませて五百沢を登り、やっと里山に出る。 山麓伝いに久那小学校を左に見ながら久昌寺山門に向かう。 25番札所久昌寺は山門を入って直の観音堂と弁天池（用水池？）の縁を辿って100ｍ以上 離れての本堂、納経所が在るため、読誦後に巡礼者は池の周りを廻る必要があり、絶好の 景色を堪能できる。写真を撮る。 |
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25番札所久昌寺内 弁天池 この納経所では希望者に500円で死後、棺桶内の死者の胸上に置くお札を頒布してお り、お札の見本が在ったので訊いて見ると、態態両毛の地から葬儀の前に求めに来る人も いるが、買う人の殆どは親が亡くなったときの為であり、本人用にはあまり居ないとの事。入 手は差し控えた。 26番札所へは 久那小学校を左に見て、柳大橋を渡り、秩父の市街地に入る。 影森駅を右に見て踏み切りを渡り、突き当たって道標に従い左折後、早めに右折して視野 に入る寺院の屋根を目指す。 その寺院が26番札所円融寺であって、秩父札所連合会の札所マップ案内図に拠り歩くと遠 回りとなる。 26番札所を出て左に左に廻れば迷わず数分で昭和電工㈱の門前に出る。 門衛さんに案内書を無料で頂き、補足説明を受けた後、保安のサインもせずに、稼働中の 工場内敷地に入り、緑帯に沿って横切り 300段近くの急峻な手擦り付石段を登って、左折す れば26番札所奥の院の岩井堂。 上野の清水の観音様をコンパクトにしたような無人のお堂であり、お堂からの視野は周囲 の木立に遮られ景観は望めない。葉の落ちきった冬場ならば可能か？ 岩井堂からは尾根伝いに木々の間を縫って進む。所々にトラロープが張られ、又、一部鉄 鎖のたれているところあり、ハイキングコースと名売っているが周囲の木立に囲まれ展望台 に至るまで景観はよくはない。 ”護国観音まで0.1ｋｍ”の標識を過ぎて暫くすると護国観音整備記念碑の建っているところ に出、周囲を見廻してもそれらしき像を見つけられず、そのまま山を降りると通信隊慰霊碑 を通って27番札所 大淵寺観音堂の裏手に到着。  琴平丘陵ハイキングコースの展望台から秩父橋越えにミューズパークを観る 本堂にて読誦し、更に下って寺務所にて、御朱印を頂きながら 「護国観音」 に途中会わな かった旨を話すと、 「見通しの悪い足場の悪い道を下ばかり見て歩く人は大抵見過ごしてしまう。 鉄鎖のあたり で観音像の後ろを通り抜けた筈、あなたの後ろ20ｍ程 戻って振り返れば観音像が見える」 とのこと。云われたとおり戻って振り返れば高さ15ｍの像を確認。 機会があればと捲土重来 を期す。 27番札所前の道を秩父鉄道線路に沿って西に向かい、架橋を渡り尚西進、再度今度は南 に線路上の橋を渡り、自動車道に突き当たり、坂道を登ると上水場を右に見て道標に従い 28番札所橋立堂に到着。 観音堂の右横に立派な馬の像がある馬頭観音様だが、観音堂内部に鎮座する像は普通 の観音様のように見える。 境内には食事所があり、裏には鍾乳洞があるとのこと（たしか、中学1年の遠足で来た記憶 がある）だが、先を急ぐ為、立ち寄らず29番札所に向かう。 浦山川の右岸に沿って坂道を登り、浦山ダムを左に見て,諸上橋を渡り、尚坂道を上がっ て29番札所長泉院に到着。 このお寺では武州中川駅発の電車のダイヤが気になり、観音経は偈のみとなった。申し訳 ありません。 御朱印受領後住職さんから時刻表を見せて貰い、「距離から言えば浦山口駅へ15分だ が、武州中川駅へは前の道を左折し、途中で駅に出る標識に従い左折すれば良い」 と教わり出発。駅に15時40分に到着。駅発車は16時3分 白久駅に16時10分着、駅員から 札所迄往きは20分、帰りは10分と聞いて正面の急坂を 急ぎ登る。 30番札所法雲寺に到着後、灯明、線香を上げ,読誦中、陽が陰り出して経文の語句が見え ずらくなり、経を持つ手の高さを上げて、観音経全巻と般若心経を読誦。 本堂前の池のある庭園はこれまでのどの札所よりも手入れがゆきとどいており、記念に写 真を1枚撮り、山門を後にしたのが16時45分。夕暮れの坂道を駅に戻る。 |
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（４日目へ）