坂東３３観音（２巡目）

発願の理由

2014年1月発願同年9月結願

　昨年（２０１３年）に四国区切り歩き遍路を結願し、本年は未踏の３３観音廻りには挑まず、１００観音の２巡目に赴くことにしました。　理由は二つあります。

　一つ目の理由は東京都の北部（荒川区、北区、豊島区、板橋区、練馬区、中野区、新宿区の旧東京府下北豊島郡）に散在する88の札所を廻った経験から、お参りするには少なくとも札所側にそれなりの受け入れ態勢が整っていることが私のような巡礼未熟者には必要条件であることと体感したこと。（詳しくは豊島88札所　想うこと　参照）。
　二つ目の理由は昨年　叔父が亡くなった時、棺桶に収める納経帳を従妹の希望で坂東札所としたため、現在手持ちが無いことによる、空虚感を2巡目巡礼にて充すことにありました。

　午年の本年（平成26年）は特別の歳であると　各メデイアにて報じられている。
なぜ午年が特別なのかを各種ガイドブックには記載が無い。参考までに馬頭観音は秩父札所には28番橋立にあるが、坂東札所には無い。
　今後札所巡りをしながら　機会があれば、午年が特別の理由を教えていただき、出典とともに記載したいと思います。
（追記）
　28番札所滑河観音龍正院の納経所にて御朱印を頂く際、散華の由来とともに、何故、本年午歳が坂東33札所の記念開帳になったかのご説明を受けました。詳細は区切り12回目を参照ください。

区切り１回目（5番札所、7番札所）（飯泉観音、金目観音）

2014年1月１６～17日

　1巡目の1回目は旅行会社のツアーのバスにて廻ったため、その後のバス・電車での参詣と違い、札所周辺の景色にもあまり印象がなかったため、2巡目の最初は1巡目にバスにて巡った小田急線沿線の札所を選んだ。

5番札所は箱根への家族旅行の往路途中に詣で、7番札所は箱根からの帰路に寄った。
　5番札所へは小田原駅前から富士急バスが出ているが通勤時間帯を除くと1時間に１本程度の為、小田急線足柄駅より徒歩とした。

　改札口に駅員はおらず、駅前にも道を尋ねる商店は存在しないが、幸運にも自動乗車券売り場の前に老婦人が一人佇んでおられたので『坂東３３観音札所５番の・・・』と、問いかけると、『飯泉観音ならば国道に出て、橋を渡ったところで、（再び）聞いて下さい』とのこと。
　礼を述べ、国道２５５号線に出て、下流側に新幹線が走るのを眺めながら酒匂川、飯泉橋を渡る。
　　たまたま犬を連れて散歩中の男性に聞くと、『目の前のリンガーハットの手前を左折して突き当たって右折すれば正面で、ここから数分』とのこと。
足柄駅に電車到着２７分後に山門に至る。

　山門を潜り、右手にある鐘楼にて鐘を撞く、龍の飾りのある青銅製手水鉢（写真参照）にて清めて本堂に入り、丁度　添乗員の説明が終了したところの、先行していた団体参拝団と共に般若心経を読誦、その後単独で観音経の偈を唱える。

前回の自分の時と同様、団体参拝客は山門前に駐車のバスに引き上げて行く。その後、二宮金次郎銅像（写真参照）を拝観した後、寺務所にて御朱印を頂く際今年は特別の午年だからとのことで、『散華』も受領。

　帰途は参道を直進して工場直販売店にて『曽我梅干』を土産に買い、再度酒匂川飯泉橋を渡り、足柄駅に戻る。

　7番札所へは5番札所参拝の翌日、箱根からの帰途、小田急線東海大学前駅にて下車した。
　　駅前の大通りを南に暫く進み、交差点にて何人かに金目観音の所在を聞いたが誰も所在が判らず、止むを得ず『金目川沿いに在るのですが』と聞くと、『右折して東海大学の敷地内を通ぬければ、金目川に出る』とのこと。

了解して、翌日がセンター入試という、看板の建った広大な大学の敷地内を縦断し、南門の守衛に再度尋ねて川沿いに東進して、駅前を出発してから概略50分強経過後山門前に到着。

　湘南地区における自由民権運動の中心地であったという、門前の案内図を見て境内に入る。境内左手の鐘楼の鐘は平時には撞くことができないとのこと。
　本堂向拝にて観音経全巻と般若心経を読誦し寺務所に向かうと12時45分までは昼休みとのこと。
　境内の青銅製観音像（写真参照）を愛で、水琴窟（写真参照）を楽しんで待ち、御朱印と同じく記念散華を受領。

　係員に東海大の敷地内を縦断して来たことを告げ、小田急沿線への近道を尋ねると新宿に出るのならば鶴巻温泉駅に出る方が判りやすく早いとのこと。

　最近拡張されたばかりの県道612号線を北上し、鶴巻の大ケヤキを右に見て延命地蔵で右折すれば、駅迄40分弱にて到着。

　バス便を使用の場合、ガイドブックに記載の　秦野・平塚間よりも、鶴巻温泉・東海大学南門前のルートの方が現在では短時間。
　尚、札所への駅からの往復の途上、農耕地を見ることは無かった。

区切り２回目（８番札坂東３３観音（２巡目）（２）所）