秩父３４観音（２巡目）（５）

区切り５回目（１３、３３、３４番札所）

2014年10月27日

　西武秩父駅8時５分着。　アーケード街を抜け、踏切を渡って13番札所慈眼寺に山門から入る。
　左側に鐘楼があるが入口が判らず断念。

　境内に隣接する幼稚園の園児たちの登園する時刻と重なり、朝の挨拶が飛び交い賑やか。
　向拝にて読誦後　納経所の棟に入り、声を掛ける。
　高齢のご婦人が奥から現れ、先ず何種類もの御朱印を押した後、旗下山　慈眼寺の筆入れを行い、その後、筆を代えて平成廿六年十月廿七日と記す。
　今回秩父札所で御朱印を頂く際、殆どのお寺さんでは　年月日を予め用意された判で押しており、直接筆入れして頂いたのは、他は12番野坂寺と30番法雲寺の２寺院みであった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　13番札所慈眼寺境内

札所の前のバス停に小鹿野方面行きのバスも停まることを、ご婦人に確認して退出。

　停留所に定時より3分遅れで来た栗尾行きバスに8時35分に乗車。
　既に満席で 5～6人が席に座れず立っており、約半数の乗客はハイキング姿。即通勤姿の２０代の女性より席の申出を受けたが　好意を謝し吊革を握る。秩父でも巡礼者と判ると席を譲られるのかと妙な気分。
　9時2分に定刻とおりに泉田バス停に到着。
降りたのは自分の他、7～8人のリュック姿の男性のグループ。一目で菊水寺に参る団体と判り、先行する。
　前回と何ら変らぬ風景の中、30分程で33番札所菊水寺に到着。
　本堂内には数組の車遍路の方が既に居り、天井や内壁に描かれた書を鑑賞している。
　読誦後、本堂内右手の受付にて御朱印を頂いていると　先刻の男性グループが　人数が揃ったからと云って、心経を唱和。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　33番札所菊水寺

　本堂外にてバックの中身を整理していると　男性グループも出てきたので情報交換。　　聞けば自分より数年先輩になる同期入社の仲間の集まりで、今日はリーダーの発議で今年から始めた日帰り秩父札所巡礼の7回目とのこと。坂東札所は、数年前に既に同じようにして打ち終えていると追加説明を受けた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　稲穂と稲束　　　　　　　　　　　　　　　　　龍勢会館　　　　　　

　水潜寺までこれから歩くのかなと思っていたら、連絡していたタクシーが到着したからと云って、10人程度が乗車可能な大型タクシーに乗込み慌しく出発する。
　前回は非常に長く感じられた吉田下橋までの道程、今回は道筋の稲穂や稲束を眺め歩いているうちにあっという間に到着する。
　此処で今回は巡礼古道には入らず、バス道に沿って、龍勢会館前に至る。
　道の駅にて本日の昼飯用に数種類の饅頭などを購入する。
　近在の方々が車を乗りつけ、野菜なども購入している。
　道の駅からは馬頭尊まで20分。古色蒼然たる御堂の角を左折して坂道を登り、途中から山道に入る。

　しかし、再び車道に出、坂道を下るとＴ字路にぶつかる。此処から先は4年前に水抜口から登った道を再度辿ることになる。

　
　　　　　馬頭尊　　　　　　　　　　　　　水潜寺への道標と熊注意の警告板

　
11時34分。熊に注意の立て札の立つ山道入口に到達。

　前回　大日峠にて使用したカウベルをショルダバッグのホルダーリングに今回も装着し、ピクニック用木製杖を片手に登り出す。
　馬頭尊を出発してから此処まで殆ど視野は開けず。札立峠まであと僅かな所で、同年輩の男性が１人小休止しているのに追いつく。
　昨夜は小鹿野の旅館に泊まったとのこと。本日法性院を参拝してきたのか否かは聞きそびれた。
　５分ほどして　相前後して札立峠に到着。
　写真を撮っていると破風山方向からハイキング姿の同年輩の夫婦が下山してきた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３４番札所水潜寺

　満願の湯から２時間ほどかけて破風山頂上に登り、其処から１０分程度で此処まで降りてきた。これから水潜寺に向かうとのこと。
　それを聞いた男性は『水潜寺へ降りる前に頂上に登って来る』と称し、１人出発する。
自分はそのまま、夫婦とともに水潜寺へと下り、12時50分に到着。靴を脱ぎ、本堂内にて読誦。御朱印を頂き、御車を廻した後、小休止する。.
　時間に余裕があるため、前回のように直接皆野駅に下らず、予定変更して破風山経由椋宮橋バス停に向かうこととして、元来た道を札立峠へと引き返す。13時32分。

　　　　　　　　　破風山頂上　　　　　　　　　　　　　　　　　　破風山頂上からの眺望　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　先程の男性は既に境内に到着していたらしく、擦違わなかったが、峠に戻るまでに計6組のグループと擦違い、挨拶を交わす。
　峠からは途中1箇所分岐点を通過して誰とも会わずに　14時25分に破風山頂上に到達。　視界抜群！　眼下に赤平川とそれに架かる幾つかの橋が見える。
　風が強い。

　　　　　　　　　　　　破風山頂上直下の道標Ａ　　　　　　　　　　下山途上の道標Ｂ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　
暫く風景を楽しんだ後、下山しようとしたが、頂上には『至る満願の湯』　と　『　札立峠　』　の道標しかない。　椋宮橋方面の道標が無く、止むを得ず、先程の分岐点にまで戻る。分岐点の道標Ａにも　椋宮橋の文言は無いが　とりあえず　『野巻』　の文言のある方向に歩む。
　　馬頭尊からのルートと異なり、時々視界が開け、秩父盆地が見えるため、見当をつけることが出来たが　このあと約30分間に出逢った幾つかの分岐点の道標に　椋宮橋の文字は無く、このルートは下山者用には配慮していない登山者専用なのかと苦笑する。

　　　　　下山途上の車道との合流地点Ｃ　　　　　　椋宮橋登山コース入口Ｄ

　熊注意の警告のある札の立つ、車道と合流地点Ｃ　からは九十九折の舗装道を単調に下り、県道37号線に15時半に至る。
写真Ｄに示すようにバス停が指示されているが見当たらず、偶然通りかかった主婦にバス停のありかを尋ねると、『この道のバス路線はお客が乗らないので廃止された』　とのこと。
最寄のバス停は何所かと尋ねたが、（多分自家用車に普段乗っており、バスを利用していないためか）判らないとのことで、やむを得ず、おぼろげな前回の記憶を頼りに皆野駅まで歩きだす。
　
　20分ほど歩いたところで　偶々擦違った中学生に駅までの道順を訊くとすぐ横に右折すれば駅とのこと。幸運！　危うく行過ぎるところであった。

坂道を下り、郷平橋を渡って皆野駅に16時5分に到着。

（西武秩父駅 start 皆野駅goal にて　33640歩 )

２巡目を終えて想うこと

観音巡礼ＴＯＰへ