一隅を照らしたい凡人の札所巡り
江戸33観音（2巡目）（２）
| 区切り2回目 （8〜15、23番札所） |
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2015年3月7日 |
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５分の前に全員揃い、小雨の中、８番札所清林寺に 向かう。 法事のために 午前９時には住職が留守にするとの事 前のお寺さんからの連絡で 早めに境内に入り、先ず、 御朱印帳を提出する。 其の後、玄関脇の小屋の観音像前で読誦  ８番札所清林寺境内 駒込大観音本堂 境内では三重塔を造営中、住職の奥さんに伺うと 東京オリンピックまでには建立するとのこと。 その後、東隣の駒込大観音に詣でる。 夏目漱石の小説『三四郎』には何故か、３３札所の清林寺の変わりにこの駒込大観音が登場する。 私の父方の祖母が付近の旧駒込浅嘉町出身であるが、大正１０年頃に既に亡くなっているため、当時の 両寺の比較状況を亡父にも伝えてはいないであろう。 戦災で消失後、現在の本堂は約２０年前の再建と立て札に記されている。 公衆トイレで用を済ませ、再び本駒込駅入出口の前を通り、江戸３３観音９番札所定泉寺に到着。 |
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| 札所間の移動距離の節約を考えれば、本駒込駅から先ず、この札所に参拝すべきであったが、前述のように８番札所からの連絡で巡る順序が逆になった。 | |
前回独りで訪れた時は 観音経等読誦の約30分余の間、住職さんに背後にて座して待機して頂き、不覚にも涙したことを思い出した。 今回は我等男性４人のグループなので そのようなこともなく、回向文まで読誦して、内陣を退出。ロビーにて挨拶を受ける。 御朱印帳と共に今回も『 定泉寺 』 の銘の入った和菓子を各自頂戴する。 感謝！ 札所から本郷通り沿い 僅か数十メートル先に江戸五色不動尊の一つ、目赤不動尊の南谷寺があるため、立寄った。 不動尊堂の前にて不動様御真言を唱え、江戸３３観音御朱印帳の後部余白に別途 御不動様御朱印を頂いて退出。 ９番札所定泉寺 |
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入口には巨大な布袋様がたつ。弥勒菩薩の化身と聞いたことがあるが、何のご利益が有るのか不明。 本堂前にミニチュアの梵鐘が吊るされており、各自 思い思いの願いを胸に１度ずつ撞く。 傘を畳み、外階段を登って本堂向拝前に至る。 立派な燭台と燭台とが設置されていたが、今回一同 蝋燭も線香も所持せず巡っているため、鰐口のみを鳴らし、一同、観音経は偈のみを唱え、階下の事務所にて御朱印を頂く。 時間に余裕の無いため、此処から数百メートルの至近距離に 根津神社と 日本医科大とが 在ることのみを皆に伝え、２３番札所へと向かう。 １０番札所入口脇の布袋像 本郷通りを引き返し、都立高校裏のわき道を辿って 江戸２３番札所大円寺に到着。別名焙烙地蔵という。 何故 周りの札所とかけ離れた通し番号をこの寺院には付けられているのか？ 天和２年（１６８２年）の大火での 八百屋お七関連の文言が文京区教育委員会の立て札（写真参照）にあるので、江戸３３札所が成立していたとされる元禄年間（１６８８年〜１７０４年）には 既にこの地に寺院は建立されていたのであろう。 元禄以降に この地に移転して来てはいないとすれば、２３番目として この札所が指定されている理由が判らない。 かって 麻布、青山 辺りの別の寺院が設立当初所有していた２３番の権利を元禄以降に当寺院が譲り受けたのであろうか？ とりとめないことを考える。 |
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居る住職さんに、札所巡りをしていることを伝え、内陣に入るこ との許可を求める。 卒塔婆に文字を書き入れていた住職は快諾し、自分等を本 堂に招きいれて頂く。  ２３番札所大円寺境内 焙烙地蔵いわれ記載の立札 予め 納経帳を預け、本日９番札所の時と同様、一同 懺悔文、開経偈、観音経全文、般若心経、回 向文 を順に読誦す。 住職が我等に御朱印帳を返却しながら、言われるには、 最近札所巡りの方で、観音経全文を読誦す る人は珍しいとのこと。思いもかけぬ言葉、誉に浴す。 境内の清潔なトイレを借用して、国道１７号を横断し、一方通行の急坂を下り、１１番札所:円乗寺入口 に至る。 |
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手に 八百屋お七の墓所があり、正面が１１番札所円乗寺 本堂。  １１番札所円乗寺本堂 円乗寺参道入口 向拝にて読誦後、右手受付にて老女から 『住職が留守なので・・・・・』 の言葉と共に、既に作成済み の御札を頂戴する。 自分がこの場所を学区域とする 小学校の卒業生であることを告げ、尚且つ訊けば 数百メートル先の 指ヶ谷商店街に移動した毎月七の日開催の縁日も 現在は絶えているとのこと。 白山通りを南下し、途中右折して柳町小学校の横を通り、洒落た通りに改修された急坂を登って１２番 札所伝通院の山門の横手に出る。 由緒記載の掲示板を読み、山門を潜り、広大な境内に入る。 正面 本堂の階段を登り、戸を開けて外陣に入ると、折り畳み椅子が整然と並べられ一人の僧侶が忙しく 作業中。 この場を借りて読誦することの可否を尋ねると、間もなく正午から法要が始まるので１時過ぎからにしてくれと のこと。 了解して、御朱印の指示板に基づき、右手奥の寺務所の玄関から入り、同じく忙しく出入りしている僧侶 に恐縮しながら申し出ると、快く、御朱印帳を預かり、１時過ぎまで待ってほしいとのこと。 |
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| 境内の 指圧の塚を見、 山門の瓦の紋章が 葵であることを改めて確認するなどし、 清川八郎との縁の文言に 大河ドラマを思い出して、バス停前の蕎麦屋まで退去して昼食をとる。 |
文しようとしたが、薄ら寒いため、暖をとるため 各自温蕎 麦を注文。 一息入れて、午後一時過ぎに再度本堂に戻る。既に 法要は終わっており、無人の外陣にて 一同 読誦。 先程の 寺務所に入り 声を掛けると、別の僧侶が預か って頂いた御朱印帳とともに、葵の御紋入りの和紙に包ん だお菓子を労いの言葉とともに下賜。受領。（先刻受領 の９番札所定泉寺からの供物とともに、帰宅後仏壇に供 える） １２番札所伝通院本堂 先程の蕎麦屋の前まで戻る。此処から １３番札所護国寺までは、都営バス池袋行きがあるが、３０分に１ 本の運行間隔で、丁度出発してしまったあとでもあり、ノンビリ歩くことにする。 他の 同行三人は 夫々 世田谷、芝、杉並 の出身 又は 在住なので、 途中 竹早高校、播磨 坂、（環状３号線の経緯）、旧教育大、都バス大塚車庫、御茶大、豊島岡墓所、先儒墓地 等を 話し ながら歩き瞬く間に到着。 途中 池袋駅行きバスに抜かれることは無かった。 |
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| １３番札所護国寺には不忍通り惣門より入る。 音羽幼稚園を左に見て仁王門からの参道と合流地点は 昔は防空壕入口を掩蔽するための子供用滑 り台が設置されていたが 今は撤収され、跡形も無い。 |
寺務所と桂昌殿は改築されているが、傍らのお富士山 は、健在であり、皆を誘って１合目から順に頂上まで登山し てみた。 かなり 痛んではいるが、まだまだ、順に登る道筋は残って いる。 今でも６月末の山開きには近隣から住民が集まり、縁日 が開かれるのであろうか？ 道順とおりに富士山を下山し、改めて石段を上り、不老 門を潜り、１３番札所本堂前の広場に出る。 暫く進み、左手をみると 多宝塔が建つ。振り返り右を見 ると鐘楼が見える。 本堂回廊にまで登り、右入口から靴を脱ぎ、外陣に入 る。 護国寺仁王門内側より遥か不老門を見る 、 |
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に 参拝人が おもいおもいに座り、諸仏を見、 黙想して いる。 係りの人に 堂内での読誦が許されるのかを改めて確認す る。 当然 構いませんよ との許可を得て 一同 正面横にて 読誦する。 堂内の構造の所為か、先程の伝通院での読誦に勝る。 また、毎月の浅草寺本堂での読誦にも比肩しうる響きが 身を包む。 一心に読誦。 時間の経過の認識無く、回向文まで唱え、暫時 各自再 度 願い事を念じて席を立つ。 受付にて 御朱印を頂き、大隈老侯の墓所の所在を訊 く。 本堂の丁度こちらの方角ですとの 親切なガイドに礼を述 べ、本堂を退出して右手奥に進む。 １３番札所護国寺本堂 施錠された柵の内側に建つ老侯の墓石を我等何人かは外側から写真に撮った後、仁王門から退出。 （この護国寺も伝通院と同じく瓦は葵の御紋！） 門前 音羽通りの和菓子屋の最中『月光殿』は上品な甘さで 是非 立寄りたかったがつい失念し、横断 歩道に導かれて店頭を通過できず。悔いを残す。（後日 改めて伝法院からの帰途購入した。） 不忍通りを日本女子大を左に見ながら歩き、目白通りに出、横断して直ちに急坂を下る。 眼前に視野が開ける。 |
出る場所と言う。 （後日 ネットで調べると この坂も富士 見坂の名称） 坂の途中、右折して 5年前のおぼろ げな記憶を頼りに１４番札所金乗院に 到着 先ず 寺務所に念のため、観音堂と、 お不動様の社を確認。 納経帳に札所と、五色不動尊の御朱 印をお願いするページを夫々指し示し、 観音堂向拝にて経を読誦。 引き続き、右側の石段を上った不動 堂前にて 不動様御真言を唱える。 １４番札所金乗院山門 寺務所にて 本日始めて 他の札所参りの夫婦と出会う。 この寺院は御府内８８札所でもあり、関東３ ６不動札所でもあるが、彼らは自家用車での五色不動巡りだそうで、先刻目赤不動に行ってきたとのこと。 我々が追いつかれたことになる。 この寺院には 昔 江戸城お濠端の問答で知られる丸橋忠弥の墓があるが、先を急ぎ、早稲田に向かう。 金乗院の前の路を南下して面影橋を渡る。 今朝からの強行軍？で疲れもあるので、極力 登り坂道は 避けようとのことで、都電早稲田終点から大隈講堂前を通り、穴八幡前交差点に出る。 （ 交差点角の龍泉院は以前 豊島８８札所巡り（第３番札所）で訪れ、表１に記載させて頂いた再訪を 希望したい札所のひとつ。 ）、 |
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| 15番札所放生寺は明治の神仏分離令までは隣の穴八幡様と一体であった寺院。 同行４人のうち３人も この神社と寺院とに毎年冬至の日に一陽来復（一陽来福）の御札を求めて参拝 客が多数集う現象を承知していた。 |
過ぎており、境内は静寂そのもの。 受付２名の方にお願いしたが 今回は外 陣には入れず、一同門前にて読誦。 御朱印も担当者が不在とのことで 前もっ て用意してある 札を手渡された。（ ５年 前に訪れた時は女性係員に自ら揮毫して 頂いたが 代替わりしたのか？ ） 15番札所放生寺本堂 放生寺境内を退出した時刻は午後３時５０分、神楽坂の１６番札所は次回への繰越とした。 地下鉄南北線本駒込駅を大凡８時４５分に歩き始めてから 約24000歩であった。 大隈講堂近くまで戻り、喫茶店にて 反省会をして流れ解散。 江戸３３観音（2巡目）３回目に進む 観音巡礼先頭に戻る |
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