一隅を照らしたい凡人の札所巡り
鎌倉33観音（３）
| 区切り３回目 （４、２３番 ＆ 番外札所） |
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2016年4月11日 |
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駅改札口にて集合時、誰からともなく 本日の行程を、長谷観音と高徳院の誰もが知る寺院に変更する案が出され、全員異議なしと一致した。  境内 地蔵菩薩 ４番札所 長谷寺山門東口に集合していたため、一同若宮大路を南下し、ＪＲガードを潜り、バスに拠らず徒歩にて向かうことを再確認して右折、長谷寺に向かう。 前回同様、平日の９時前の為、観光客も通勤通学の人も無く、一同のんびりと 六地蔵などを眺めながら長谷観音前交差点に到着。 人影疎らな参道を通り、楠の大木を眺めて、自動販売機は使わず、手持ちぶたさな窓口の係員から直接拝観券を購入する。 念のため 納経所の在処を尋ねると境内に入り、即 左とのこと。 以前は 本堂内向かって左手に在ったが、それだけ参拝・観光入場者が増えた為に、新設、移動したのかと納得。 引換え券は自分は４番、同行の１人は１番で、多分本日は我々グループが納経所１番乗りと他愛無く喜び、桜散りやらぬ境内を本堂に向かう。 |
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東アジア系の観光客に比べて、境内での自由時間を多めに確保された ゆとりの行程表に拠るのであろう。 堂内には途切れることなく、参拝客が入って来る。 一様に本尊千手観音像を仰ぎ見、賽銭を上げ、礼拝して退出していく。 今回は一同に対し、本尊の手前、向かって右側正面に集まり、其処で 心経のみを唱えることと告げる。 伝説によると この本尊は奈良長谷の観音像と一緒に造られた後、海（難波か紀伊か？）に投ぜられ、15年後（西暦７３６年）に相模湾の岸に漂着したという。 多分 東京の浅草寺の本尊が隅田川に示現した故事（西暦628年）に影響を受けた逸話であろう。 境内 木瓜の木 |
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過っての当山の前立観音像と、その観音像を取り囲むように、中世中国の衣装に身を包んだ３３体の像が並ぶ。 観音経に登場する観音三十三応現身像である。 各像には名称が付されていないため、迦楼羅や摩?羅はなんとなく判るが、後は中国の明や宋の時代の人物像としか判別できない。 いずれにしても一見の価値ある３３体の集合像である。 今回も眺望散策路に挑む。やはり西洋系外人の観光客が居るが、東洋系はいない。単なる偶然であろうか？ 見晴台にて小休止、各自思い思いに団子や饅頭を頼み、持参の菓子を分け合い食す。由比ヶ浜ではこの季節、早々とサーフインしている様子が見える。 経蔵内にてマニ車を廻す。写経道場の前では各自興味を抱いたらしかったが書院には入らず、弁天窟に廻り、木瓜の花を撮り、納経受付所に戻る。時刻は１１時４５分、境内に２時間２５分滞在していたことになる。  眺望台より 材木座海岸を臨む食事時は大変な混雑が予測されるため、鎌倉大仏に寄る前に、一先ず昼食ということで、途中手ごろな食堂に入り、テーブル一つを占める。店内は他に数人の客。 間もなくリュック姿の西洋人８〜９人が大挙して入って来る。 女主人は慣れているらしく身振り手振りを交え先頭の大柄な男性と会話し、店中央にテーブルを集め、その周囲に団体を座らせ、写真入りのメニューを差出し、注文を取る。 我々は会話を中断し、その有様を注目。 くだんの男性は服装や装備品などから、日本在住の案内人では無く、海外からの観光客のように見える。 やがて 運ばれてきた彼らの注文品は中華系の麺類。 全員 器用に箸を使うのに感心。正式な使用法さえ教われば、彼らにとって短時間にてマスター可能なのであろう。。 |
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眼前の塀を廻ると大仏さんが姿を現す。 誰ともなく 『 此処にこんな塀があったかな？』 と 呟く。 我々全員小学校の遠足の時以来の訪問だが、皆 同様に頷く。 改めて 大仏に近づき、見上げる。露座なので、背後の木々が同じ視野に入ることで奈良の大仏とほぼ同様な威圧感を我々に与えているように見える。 暫く 見上げた後、そうか！と気付いて、皆 右奥の御朱印所に向かい、朱印帳を提出。 『 本尊は何処ですか？』 と、尋ねる。 『その奥にあります』と 右手の壁を指さす。 壁の向こうに廻ると、古いお堂が一つ建つ。 数人の観光客が所在無げに周りに居たが即立ち去り、周囲は我々のみ。 横の立ち看板には元々朝鮮半島に所在していたが明治の末か大正の世に日本に渡り、昭和の初期に当地に移築されたとのこと。 言われてみれば確かに韓国風の建物で在るが 観音様を祀ってある本堂であるので、読誦することにするが、何か違和感がある。 移築される前の当院の本堂は何処に何時まであったのか？ 等妄想がが働く。 一同に『 般若心経のみ唱えたいが如何？』 と問う。 一同 特に 異議無く、観月院と称する お堂の前にて読誦。 高徳院阿弥陀如来大仏 |
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敢えず、大仏さんの中に２０円を支払い 入る。 鋳造の段階が判る横筋が平行に幾重にも走るのを眺 め、背中に開けられた窓を仰ぐ。 『 昔は あの窓の処まで登れて外を見れたよね！』 と 一同の誰かが呟き、皆 頷く。 いずれも６０年近い過去の記憶に思いを馳せる。 大仏の周囲に置かれた 旧大仏殿の柱の礎石を眺 め、像のカメラアングルは何処が良いか等話しながら周囲 を巡り、境内の外に出る。 出た後で大仏さん（実は 国宝阿弥陀如来像）に拝礼 してこなかったことに気付く。 高徳院本堂 観月院 時間に余裕が在るため、33観音には含まれない近くの お寺さんに寄ることにする。 同行の1人が持参したガイドブックに依れば、花の寺の光則寺が近くに在る筈とのことで、駅改札口にて 受領したフリーペーパー4月号に基づき到着。 |
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れた「境内花マップ」を1枚入手して手入れの行き 届いた径を辿る。 境内の風情はこれまで訪れた鎌倉３３札所の中 では6番の瑞泉寺に、また秩父でいえば、3番常泉 寺、29番長泉院、32番法性寺各札所の雰囲気 に近い。 訪れる人も少なく 寺院巡りの穴場と言える。  大仏像近影（1） 大仏像近影（２） 鎌倉駅近くの店でケーキセットで疲れを癒し、次回は5月の中旬〜下旬 材木座海岸近辺とすることで 解散。 本日の歩行数は 駅出発から到着まで１５０００余歩 |
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