一隅を照らしたい凡人の札所巡り
鎌倉33観音（４）
| 区切り４回目 （４、１３ 〜 ２２番札所 ） |
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2016年5月23日 |
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８時３６分発車、同４３分 極楽寺駅着。 無人駅。 PASSMO をタッチして外に出、左折し、橋を渡れば22番札所極楽寺山門。 庭師の方が紫陽花の手入れをしている脇を会釈して境内に入る。 正面に本堂があるが、観音堂は右手にある。 寺務所にて納経帳を預け、本堂向拝にて心経を唱えた後、観音堂前にて偈を読誦。 山門に戻り、写真を撮る。 一同紫陽花との構図に四苦八苦し、江ノ電の架橋上まで至る。 丁度鳴り出した電車の信号音に、やおら向きを変え、現れた2両連結の車体にシャッターを切る。 22番札所極楽寺山門  架橋上より見る極楽寺駅と江ノ電 |
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21番札所成就院は意外と近く、極楽寺から徒歩２〜3分。。 山門前から東側に極楽寺坂に通じる道は工事中で通行止め、 両側の紫陽花も今期は開花せぬよう刈り込んでいるとの貼紙を見ながら、枝道石段を登り、山門を潜る。 境内には開花前の紫陽花の植された鉢がずらりと並んでいる。 いずれ適切な場所に移植されるのであろう。 境内には数人の来訪者が居り、邪魔にならぬよう本堂向拝隅にて心経と偈のみを読誦する。 ２１番札所成就院山門に至る側道西側 |
| 境内には立派な不動明王像や微笑ましい撫でカエル像が在る。善心廻幸の文言が記されている。 |
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 成就院境内 撫で蛙 成就院境内 不動明王像 |
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星の井にて坂東8番札所星谷寺や西国25番札所清水寺の話を皆に告げながら国道134号線に出る。
横断歩道を渡り、歩道を右手に由比ヶ浜海水浴場の砂浜を見ながら東進。
途中、海の家が未だ設けられない中、ポツンと建つ公衆トイレに寄り、滑川を渡った処で、国道の左側に移り、扉の閉鎖された何軒かの飲食店、レストランの前を通って 間もなく左前方に光明寺の伽藍を認める。  １８番札所光明寺山門光明寺境内 阿弥陀堂 適当に駐車場の脇を抜けて18番札所光明寺の総門前に出る。 総門を潜ると前方に一際大きな山門が建つ。 大きさからいえば東京浅草寺の仁王門に匹敵するかと思う。 |
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これまで訪れた鎌倉３３札所の他の寺院と比べて 規模の桁が違うの は一目瞭然だが釈然とせず、後日ネットで調べてみると、以下のことが 判明。 すなわち、浄土宗は最上位を総本山と称して 京都知恩院が在 り、その下に 東京芝の増上寺や長野善光寺大本願と共に、この鎌 倉光明寺も大本山と称する全国に７つ在るお寺さんの一つであるこ と。 光明寺境内 石庭 山門前には2台の大型観光バスが駐車している。 本堂外陣に入り、係りの方に観音様が何處に居られるのかを伺い、本尊に拝礼の後、左手の如意輪観音像の前にて心経、観音経1巻を読 誦、祈念。 その後右手奥の石庭の前にて小休止。 京都竜安寺の石庭と つい比較してしまうが 一同 20分弱程鑑賞し、ついで 、廻り廊下を反時計回りに進み、蓮池に泳ぎ浮かぶ亀を眺め対岸の阿弥陀堂を写真に収める。 |
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| 開山堂から先程の観光バスの大人数集団が退出してくるのを認め、同行の1人が 若しかすると予約無しでも我々4人分の精進料理が用意 できるかもと、声を掛けたが、できませんとのこと。 このお寺さんの近くに食事処は在りますか？ と伺うと 首を傾げながら１軒在るがたしか月曜日は休みの筈・・・・・ とのこと。 礼を述 べ、御朱印を受領して退出。 |
 ２０番札所千手院山門 １９番札所蓮乗院本堂 山門を出て直ぐ左側に在る１９番札所蓮乗院に寄る。どう見ても光明寺 の塔頭の一つとしか思えない。 向拝にて心経を唱え、御朱印を頂く際に 一緒に 栞『蓮乗院縁起』を 頂く。 後日開いて見ると 本堂内陣の天井及び外陣の板襖には貴重な絵画が 描かれ ているとのこと。 向拝からは伺うこと能わず。 尚 月星の家紋が千葉氏一族（千葉周作 も末裔？）と 初めて知る。 光明寺山門前を横断して千手院に向かう。 20番札所千手院もやはり光明寺の末寺の一つの位置づけ。 たぶん 大正期に新たに３３の札所を指定し直した時の諸々の事情でこ の１９番と２０番の札所が１８番と共に選ばれたのであろう。 同じく心経を唱え、御朱印を受領して退出。 。 |
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が、試みに通りすがりの人に 『 この辺りに飲食店かパン屋はありませんか？』 と 尋ねるが誰も首を傾げ、『 駅まで行けば・・・』 と応える。 弁当屋を見つけたが店先にて立ち食いするのも憚られ、『 ま、我慢しよう 』 と、１７番札所補陀落寺へと向かう。 本堂横の寺務所に、『外陣にて読誦させていただけますか？』と問うと、 あっさり と 『 どうぞ 』 と 応じ、一同四人と 偶々一緒に境内に入った御婦人も合せ て都合五人で 本堂脇の通用？口から 板張りの外陣に入る。 １７番札所補陀落寺本堂 『 御一緒に 御経を揚げてもよろしいでしょうか？』 と問われ、『 いえっ 光栄です、 よろしくお願い致します。』 と応じ、『 我々は観音 経と般若心経を 唱えますが・・・・ 』 と尋ねる。 御婦人は微かに頷くのみであったため、 胸ポケットに入れていた予備の経文を 『 よろしければ お使い下さい 』 と差し出し、一同、開経 偈より、常より多少速度を落として読誦。 住職より各自納経帳の返却を受けて境内に出る。 『 御一緒してもよろしいですか？』 と訊かれ、『 こちらこそ よろしくお願いします。』 と応じる。 同行の１人が 『 成就院でも居られましたね、 バックの模様に見覚えが在ります 』 と話す。 |
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事を摂った後 あらためて此処まで来たとのことで、特に３３観音巡りに特化してのお参 りでもないらしい。 １６番札所九品寺に到着。 境内には九品についての説明がある。 新田義貞が鎌倉攻めの本拠地の跡とのこと。 稲村ケ崎を破ってから北条一門が腹を切るまで僅か数日かと記憶しているが、その 間、此処に陣を構えた理由を想像するのも楽しいと思う。 （後日ネットで調べると境内左奥は高台になっており、其処に登れば鶴岡八幡の社殿 が見えるとのこと。納得）。 １６番札所九品寺本堂 本堂向拝にて五人にて偈と心経を唱える。 御婦人に光明寺には参拝されましたか？ と尋ねると お寺さんの名称も初めて聞くように 『 いえっ 』 と応える。 この辺りのお寺さんの次回のお参りは何時頃を予定していますか？ と重ねて尋ねると 『 特に決めていません 』 とのこと。 |
向かう。 若し、貴女が今後暫くこの地に来ないのならば、 是非 今日 光明寺に 参拝することを勧める。 折角 此処まで来て 光明寺に寄らず 駅に我々と一緒に引換えすのは勿体な い 』 と告げる。 彼女は了解し、大凡の道順を聞いて、九品寺の門前にて別れる。 腹の足しにしようと 八百屋の店先のバナナを同行の１人が一房買い、皆で１本 ずつ食し、住職からの案内に従い１５番札所向福寺に向かう。 １５番札所向福寺本堂 お寺の門前が幼稚園児送迎バスの停留所となっており、迎えのお母さん方と園の先生との挨拶の最中に到着。 会釈して境内に入る。 本堂硝子戸の扉が開かれており、向拝にて読誦。 御朱印を頂きながら次の札所来迎寺への道巡を教わる。 |
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旗が立つ神社の前を左折し、生垣沿いに歩いて１４番札所来迎寺に到着。 境内には三浦一門縁の寺との標識が立つ。 本堂の左側のモダンな建築の寺務所の前には弑さな机が置かれ、留守の為、３００円にて 御朱印を供する旨が記された紙片が置かれている。 各自書体の異なる２通りの書体より、好みのを手に取り、百円玉３枚を置く。 自分が三十歳前後の時、何かの願い事で母が鎌倉の寺院を巡っていた時、一度だけ深く 理由なども聞かず、請われて（今から思うと、光明寺から大宝寺、妙本寺だったと思うが ） 一 緒に この辺りを 歩いたことがある。 その時の微かな記憶で、来迎寺から次の目的札所安養院に行くのに 大町四ツ角を経由し なくとも、横須賀線を渡る別の踏切が在ることは判っていたが、人通りの疎らな この材木座地 区では尋ねる人も無く、どうしようかと思案しながら来迎寺を出る。 １４番札所来迎寺本堂 ふと、前方30ｍ程先を横合いの途から中年の女性三人が現れ軽やかに我々と同一方向に歩き始めた。 ピンと来るものがあり、遅れじと後に付く。 御婦人方は広い道路を横切り、先の路地へと入っていく。 思わず歩みを速める自分の後ろの同行の徒から why ? の小さな驚声を聞く。 隅を曲がり前方に踏切遮断機を認め安堵。 歩足を緩め 追いついてきた友に訳を話す。 『 あの 婦人達が線路を越えるらしいと よく 判ったね！』 と問われたが応えに窮す。 |
所安養院（浄土宗）に直行。 山門を潜り、境内に入る。 坂東３３観音にて 過去２回訪れているため、自分にとっては３回目である。 坂東３３観音の札所で鎌倉市に在る １番の杉本寺と４番の長谷寺と共に このお寺さんも鎌倉３３観音の一つとされている。 元は頼朝の死後，政子が長谷に建立した寺に政子自身も葬られ、幕府崩 壊後に長谷からこの地に移ってきたと在る。 されば、坂東３３観音設立時は ３番札所は この地では無く、長谷に在ったことになる。 ３番札所安養院本堂 政子の お墓も先日巡った 鎌倉３３観音２４番札所寿福寺のやぐらの方が 信憑性が在るようにも思える。 北条時頼再興の都内板橋区の豊島８８札所１番札所として 同名の安養院が真言宗豊山派として在る。 本堂向拝にて 読誦、別棟の寺務所にて御朱印受領 |
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れ、判読困難なエリアがある。 地図と突き合わせ、前方には他にそれらしき寺院が見つからず、戻って 標識を確か め、敷地内に入る。 奥の民家の玄関硝子戸の上に『 別願寺 』 の文言を認め、声を掛ける。 横の勝手口？ から男性が顔を出し、御朱印ですか？ と、問う。 玄関先にて 心経を読誦し、納経帳の返却を受け、雑然とした敷地を後にする。 本尊は魚籃観音とのことだが、拝顔できず。 １３番札所別願寺本堂 後日ネットで調べると室町幕府に乱を起こした関東公方の菩提寺であったとのこと。 後世の政治家や大衆から共感をえられない乱の首謀者の墓を守ることの困難さを其処はとなく感じ、駅に向かう。 如何なる理由で このお寺さんが鎌倉３３観音の一つにえらばれたのであろうか？ 当初 予定の１１番と１２番札所へは後日とし、駅近傍の喫茶店にて、小腹を満たす。 本日の歩行数、極楽寺駅出発から鎌倉駅着まで１６５００余歩。 |
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