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西国３３観音（詳細３）
| 区切り３回目（24，25，26，27，22，23番札所） |
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2011年9月3〜4日 |
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土地勘が全く無く、降車の際、バス運転手に阪急梅田駅の入口を確認して歩き出すが戸惑う。 止むを得ず 通勤途上の中年男性に再度尋ねて改札口に到着、自販機の前で思案していると駅員（案内係？）が支援に駆けつけ、案内にて切符を購入し、教えられた電車に乗る。 （ 感謝！） 駅前の売店で24番札所中山寺への道順を尋ね、数分歩いて到着。 境内広く、到る所で寺の職員が朝の掃き掃除をしている。 要所、要所に建造物や碑の説明の看板が立つ。 足腰の弱い参拝者用のエスカレータもあり、境内から南は視界が開け、家並の屋根屋根が望まれる。 （ 先月迄廻った これまでの他の西国札所では感じられなかった 独特な 緊張感を覚えた。何故か？・・・・・・・・） 中山寺山門 清涼感溢れる御朱印所を後に、退出。 ＪＲ中山寺駅に出るには阪急中山駅のガードを潜り、南口より狭道を東南に向かい、側溝に沿って尚南に向かい国道を横切りＪＲの踏切から東に向かう、非常に判り難い。 ＪＲ中山寺駅にて ICOCA カードを購入（ 2011年時点で、東京地区で使用の PASMO との互換性は無かった。）し、ＪＲ西日本のスタンプを頂いて、乗車、番外の花山院へは立ち寄らずにＪＲ相野駅で下車。 駅到着が10分以上遅れることが明らかになり、車掌に接続バスに乗れるか否か確かめると、1分あれば大丈夫でバス停は改札口の右手にあるので駅でスタン王を押してからでも間に合うとのこと。 急ぎ、スタンプを押し、１日に３本しか無いバスに向かって走り、乗車。 運転手は 自分の後から乗客が乗らないことを確認して、定刻より2分遅れて発車。乗客は自分一人。 . 運転手に訊くと土曜,日曜は普通札所巡りの客が３〜4人程度は乗るが、今日は台風接近の為、近畿地方からの巡礼客はお参りを諦め順延したのだろうとのこと。 丘陵地帯を方向感覚が麻痺するほど左右に何度も折れ、上り下りして、集落を通過し、陶器の公園を経由して寺の麓のバス停「清水」に到着。途中の乗降客は皆無。 バス停には 『社営業所』 から来た別のバスが１台停まっており、山頂に登る専用道の私設ゲートを管理する小母さんが 「客がいないなら登らなくても良いよ」 と、運転手に話しかけてきた。 乗客が一人が乗っている為、バスはゲートを通り、専用道を山頂に向かう。 山頂の駐車場にてバスは1時間待機し、その間に乗客は お寺さんにて用を済ます手筈。 降り出してきた雨の中、２５番札所清水寺の山門を潜り、左折して薬師堂に到る。 中には動物の顔をした微笑ましいユニークな12神将の像が内壁を背にして立つ。 放生の池の横に大講堂があり、わざわざ、「正面に廻ってから入るように」との看板が建ち、迂回して大講堂に入る。 外陣から観音様を拝顔できる。御朱印を頂き、納め札を買い求めた際、「隣の本堂？にも観音様がいる」とのこと。 要領を得ず、雨の中、石段を登り（根本中堂）の前で、お参りし、その背後にある「おかげの井戸」にて中を覗くが雨中薄暗い中、水面も確認できず、人気の無い売店前を通り、山門に引き返す。 駐車場に１台待機していたバスに乗る。 他に客もいないので定刻の5分前にバスは発車、麓に向かう。 麓の清水バス停にて待機していた 『社営業所』 往きのバスに乗り換える。 このバスも終点まで他の乗客一切無し。 バスの運転手に伺うと 運転手曰く、土曜休日は札所巡り以外の客はマズ乗らない。 ダイヤ改正で 「社」 での乗り継ぎが不便になったので殆どの巡礼客は「相野駅」に引き返す。 公からの赤字補填も無いのでそのうちにこの路線は廃線となるだろうとのこと。 途中「テレビでも放映された、路線バスの通う日本一狭い道」を通る。 途中対向車の来た場合を訊くと「一かばちかで進む」とのこと。 クラクションを鳴らして済ませる距離ではない。 地元の一般車は多分バスのダイヤを承知しており、避けているのであろう。 例によって曲りくねった道をバスは右折左折して進む。 周りは結構田圃があり、稲穂が実っている。 この辺のお米は不味く人間は食べず、殆ど酒造用に生産しているとのことで、なるほど、田圃には酒蔵元の立札が其々立っている。 40分程で 「社」 営業所に到着。1時間半強の姫路方面への乗継待ち時間にて見学すべき物は何も無いとのことで、運転手さんから 手書きの地図を貰い、営業所から徒歩5分程度の大型郊外型ショッピングセンター（イオン）を紹介される。 そこで、昼食を取り、食物飲物を買い、傘を買いバス待合室にて待機。 |
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み。 私が降りる一乗寺までに、途中で乗ってきた客は一人のみ。 定刻に山中のバス停に到着 バス停前が26番札所一乗寺の入口。 入口には「入場は5時まで」 との看板が建つ。 鉄扉には鍵が掛かっており、通りの向かい の茶屋も人の気配なく、寺の右側の（お寺の関連 の人の住居と思われる） 門のインタフォンを押しても応答がない。 パンフレットに記載の一乗寺の電話に携帯から掛けても呼び出し音の み。 此処まで来て引き返すにも次のバス便まで1時間半もあるため 寺の左 側の門の無い民家の敷地内に一旦入って、 鎖に繋がれた犬に吼えられ ながら迂回して雨の中寺の敷地内に入り、鉄扉の内側に到る。 入場料の徴収用ゲートも無人なので、そのまま手摺に捕まり石段を登る。 本堂より雨中、五重塔を観る。 本堂に着くと 「履物を脱いで西側に廻るように」 との貼紙があり、指示に従い 本堂にあがり、回廊を進むと 1箇所扉が開いており、中に入ると受付？に住職？ が一人居り、『一人ですか？』 と不審そうに声を掛けてきた。 バスで一人で来たが鉄扉に鍵が掛かっており、止むを得ず迂回して境内に入り此 処まで来たと話し、これから読誦し、納経に御朱印を頂きたいと述べると納得し、 本来入場料400円なので券は此処にないが合わせて700円と言われた。 読誦後に住職が言うには今日は台風で午前中に3人ほど来たがその後誰も来 ず、昼前に一度本堂を閉めたが 先程旅行会社から連絡があり、団体で参拝に 来るとのことで、再度扉を開け、待機していた処とのこと。 帰る際に門の近くで寺の関係者に会ったら入場料は支払い済みと言ってほしい とのこと。 了解して本堂内の諸仏、仏具、土産を見て、回廊に出、雨中の五重塔を数枚 写真に撮る。 正面に廻ると住職が雨足の激しくなった中、吹きつける雨で濡れた回廊をタオル 地で覆いながら 「靴はここで履きなさい」 と勧め、裏の『賽の川原』までは数分の 距離で、帰りは途中から石段を使わず坂道を辿れば山門に戻れると告げ、雨中 気をつけてと言いながら、タオル地の敷き詰め作業を再開した。 本堂から一度坂を下り、三叉路を再度登り、途中から石段となったが両脇の深 い溝には濁流が流れ落ち、さながら将に『賽の川原』と思いながら小さな庵が建つ 平地に出た。 後ろの崖に沿った小道が『賽の川原』と判断したがトラロープが張られており、其 処から先へは諦め、川とも道とも付かぬ斜面を下り、放生の池の立札を横に見て 先程のゲートに戻り、鉄扉を見ると開扉されており、そのままバス通りに出た。 門前のバス停留所で、社営業所行きの最終バスは既に1時間以上前に出たこと を確認していると、先程の民家から私と同年輩位の婦人が出てきて『これからお参 りですか』と声を掛けてきた。 これまでの事情を話すと、実は今朝姫路からの一番のバスが寺の直手前で倒木 のために通れなくなり、そこから参拝客が歩いてきた。 、倒木は除去して道路は開通したが、その後雨風が強まり参拝客も来そうに無い のでゲートを閉じたが 今しがた開錠したとのこと。 一人 所在無く 姫路行きのバス停に立っていると社方面から観光バスが門前 に停まり、団体参拝客が降り、傘をさし、寺に向かった。 一人残った観光バスバスの運転手に訊くと 今朝早く東京を新幹線で経った参 拝団で本来 書写山に今日参拝の処、ロープウエイが終日動かず、止むを得ず 清水寺の後、予定を変えて花山院を繰り上げて今日参拝して来て、今日は姫路 に泊まり明日書写山に行くとのこと。 定刻4時32分にバスが来て乗る、運転手に訊くと社営業所から此処まで乗客 無しとのこと。姫路駅までの間も他の乗降客無し。 途中通過したいくつかの河は増水して川幅が土手一杯になっており、普段は見 える野球場グランドが今日は全然増水で見えないとのこと。 事前予約していたビジネスホテルに泊 |
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２日目 |
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駅前の落ち葉を除去中の駅員に訊くと「昨日は強風で一日運休したが今日は8時半の始発から運行の予定。 「 登山道を登れば40分位だが、雨が降っているし勧められない」 とのこと。 断続的に降る雨の中、始発を待つことにする。 円教寺に勤務する人専用の8時25分発が出た後、バスの中で待機していた昨日の団体客30人程度と一緒にロープウエイに乗り、４分程で書写山山上駅に到着。 団体客の中には巡礼装束の年配夫婦もおり、伺えば 今回の大震災で参加を躊躇したが5月から開始の毎月参加で今回が区切りの5回目。 この後、松尾寺、成相寺を参拝し、京都から新幹線で東京に夜遅く帰るとのこと。 |
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書写山境内（その1） |
団体観光の添乗員さんがバスの早期出発の交渉を始めたのを後ろに、書写山歩行者専用道を小雨の中歩き始める。 割と整備された緩やかな登山道の両側にはほぼ１０ｍ毎に等身大の（多分西国33箇所の）観音像が立つ。 視界数メートルの靄の中、歩行と共に次々に現れる有様は幻想的荘厳であり 思わず観音経の一節を唱え、拝礼しながら歩んだ。 途中 バス専用道と交差し、勾配は下りとなり、台風で吹き寄せられた落ち葉が積もる道を下って摩尼殿前に着く。 一気に石段を登り、27番札所圓教寺本堂に入る。 読誦を始めていると先程の団体客が到着し、慌しく経を唱え、先達の話を聞いて堂内より立ち去った。 |
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書写山境内（その２） |
扉が開放された宝物殿（食堂）の中で婦人係員が一人掃除をしており、この建物の更に奥に開山堂があり、左甚五郎作の像が鴨居に認めることができると告げる。
礼を述べ、建物を迂回し奥に進み、工事中の塀越しに像を認め、携帯カメラに収める。
鐘楼をみて、ロープウエイの時刻表を気にして道標を頼りに、霧雨の中、雨水が足元を洗う急坂を下り、先程の摩尼殿下の御茶屋前に出る。
途中交差しているバス専用道に時間を稼ぐ為に入り、無人の雨の中を急ぐと 目前を一匹の鹿が悠然と横切った。
靄の中 『一隅を照らす』と刻まれた石碑を認めカメラに収め、9時50分に山上駅に到着。
駅員に訊くと団体参拝客は9時30分発の便に乗ったとのこと
車中のガイドに靄の中の観音像が幻想的だったと伝えると、そういう機会は滅多に無いとのこと。
麓駅にて10時14分発バスに乗り姫路駅に向かう途中、 其処彼処で 倒木の後始末や路上冠水の汚泥除去を行っているのを車中より見る。
予定より6分遅れで駅前に50分に到着。57分発高槻方面行きのＪＲに乗る為姫路駅改札口へ急ぐ。
姫路駅改札口にて駅員が「加古川が増水し、橋桁が危険で在来線は昨日から運行中止、再開のメド不明、山陽電鉄も同じ高さの橋桁なので多分不通、新幹線は橋桁が高いので通常運行」とのこと。
躊躇して電光掲示板を見ると10時59分発の次の上りは11時52分と表示、駅員に確認し、慌てて仮証明書を貰い、ホームに入って来た 『ひかり』 に乗車。
車内清算にて咄嗟に特急券を新大阪まで通しを東京まで買い、新大阪から大阪に戻ってJR高速バスをキャンセルし、吹田駅乗り換え、摂津富田駅12時32分着にてスタンプを貰い阪急富田駅38分発の電車で総持寺駅に12時40分着
総持寺への矢印に従って幅５〜６ｍ程の道に沿って暫く歩くが参道の雰囲気が感じられない普通の民家の並ぶ街路。 道標も無く伽藍らしきものも見えないので２００ｍ程歩んだ所でパーマ屋に訊くと尚真直ぐにと教えてくれたが初めて訪れる者には不安な道。 教えられたように突き当たり左折して坂を下ると右側に寺の塀が見え、22番札所総持寺の門前に到達。 「 前を 通ると 蓮の花より 水 が出ます 」 との立札があるが 場所が判らずそのまま 山門に入る。 （、読誦して退出後、改めて山門を出た処で、蓮の所在が判り、水が出るのを見て納得 ） あまり お寺に対しての印象は無く、石段下からの山門の写真を撮って、総持寺駅に戻る。 |
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総持寺山門 |
並行して走る高速道路の眺め及び、ニュタウンのアパート群の窓からの眺めに これは！と思う。
岡本太郎の太陽の塔を車中より眺めて千里中央駅に13時57分着
モノレール駅を出ても勝手が判らず、人込みでごったがえす中、見当を付けて北方向に歩くが雰囲気は新宿西口１階小田急を出て京王デパートとの間を登る新宿南口に出る坂道とよく似ており、バス停は見当たらず、先ず道標に沿って500ｍ以上歩いてイベント広場を横切り交番に向かった。
交番にて勝尾寺行きのバス停の所在を尋ね、実は駅から歩いてきた道が２階で、その下の１階にバスターミナルが在る事が判り、教えられた番号の処に行ったが案内板には目指す勝尾寺行きの表示は無い。
バス待ちの行列の人に聞いても （東京と同じで道案内に即対応できる人は常に居らず）
３０余人座っていた人の中の70過ぎの男性が やっと「勝尾寺行きはこの番号では無く、確か 向こうの番号だったと思う」と反応して頂く。
礼を述べ、２０ｍ程はなれた別のバス停に行き、其処の表示板に勝尾寺行きの文字を認める。
バス停の番号を交番の巡査が誤認していたかと思うが、モノレール駅を出てからこの間約３０分を消化、
当初の予定通り姫路駅を在来線で１０時５７分に出発していると 千里中央駅には１４時２７分か３７分の到着で、今回のようにバス停到着に３０分を要していると１４時４５分発のバスに乗り遅れるところであった。
定時に出発したバスは即駅周辺の大型店の駐車場に入る車列の混雑に巻き込まれ、予定より１５分遅れで１５時３０分に勝尾寺前に到着。
靄に霞む勝尾寺境内
お寺さんの門と思われる入口は専用駐車場入口であり、真の入口は少し戻った土産物屋と思われる店舗風の建物。
入って直ぐに入館料４００円を求められ、支払うと横の出口から境内に入る。
中は良く手入れされた庭園といった感じで至る所に諸仏の像やお堂が建ち、住職と思われる人の読経の声が園内至る所に隠し設置されているスピーカーから流され、回遊式の途を辿って23番札所勝尾寺の本堂前に辿りつく。
本堂内には入れず 本堂前にて読誦する。
お札授与所にも納経受付所にも多くの達磨が販売され、又境内至る所にその達磨がおみくじ札紙のように置かれている。
売り子に聞くと このお寺は 勝利を祈願する寺として皆が達磨を買求めているという。
本堂からは絶え間なく 祈願・読経の声が流れ、合間に 次の祈願・供養の申込みの時刻到来を告げるなど、これまで訪れた札所とは違和感を感じた。
庭の一角に『知恵の環』と称する石畳があり、願いを念じながら中央の石の周りを7周しながら辿り、又、反転７週して戻る途があり、自分も試みた。
いずれにしろ 手入れの行き届いた庭園は見事で小雨に霞む木立ちの中の諸堂を人口の池越しに見る風景は絵になる。
ガイドブック等に記載の千里中央発勝尾寺行きの土曜祝日ダイヤは１日３本と誤解させる表現だが１日６本程度と売店店員の説明。
16時48分バス出発、千里中央駅に17時23分着。 17時28分地下鉄発 新大阪駅17時40分着 同駅18時丁度にのぞみ発 20時26分 品川駅着
| 区切り4回目（１５〜２１，２８，２９番札所） |
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