一隅を照らしたい凡人の札所巡り
秩父34観音(3巡目）（５日目）
| 25番の後、区切り5回目として 31番へ跳んだいきさつ |
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多少日数が増え、又、効率が犠牲となっても、今後とも日帰りの積み重ねにて続行したいと望む者が多く、従って、今後の巡礼はそれぞれ日中一杯歩くとの条件付きで4日間かけて（第5回、第6回、第7回、第8回 として）遂行しようと決定したのが８月下旬。 しかし、その後も多忙な皆の日程が揃うことが、9月一杯まで困難となり、又、2年前の江戸33観音巡礼発願時から、これまで鎌倉33観音等 計91寺の札所巡りに皆勤であった友人の1名が、愛犬の老齢化に伴うケアのために、此処暫くは 丸1日を通しての参加が不可能との連絡を受ける。 10月中旬に母校の記念行事が在ることは当初より 想定内で有ったが、札所の納経受付時刻が11月からは1時間早まり午後４時までとなるため、年内に結願させるには 少なくとも第5回と第6回を10月中に巡り終えておく必要があった。 本来ならば、札所の番号順に26番から順に30番まで第５回として辿るべきであるが、次の第６回は３１番札所のみを終日掛けて歩き続ける行程であり、やむなく、愛犬のケアを始めた友人以外の全てが参加可能とされた日に、３１番札所巡礼を先行することとした。 |
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| 区切り5回目 （31番札所） |
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2017年10月1日 |
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前回、第4回巡礼時に我々乗車のレッドアロー秩父5号が横瀬駅にて先行する快速急行に追いついた経験があるため、今回、快速に乗遅れても、レッドアロー号にて追い駆け、横瀬駅ホームにて追いつくとの思いもあった。 みなとみらい駅から直通小手指行きに乗車の友人と石神井駅にて合流し、快速に乗車。 4人掛けのボックスは全て埋まっており、相席になる。 横瀬駅にて三峰口駅行きと長瀞駅行きとに分離され、我々乗車の前4両がレッドアロー号到着を待たずに先行発車し、西武秩父駅ホームに8時47分着く。 予め、レッドアロー号にて乗車予定の１名とひばりが丘駅より乗車予定の1名が同54分に別ホームに到着。慌しく乗りこんできて8時57分発車。 9時17分三峰口駅到着。Suicca,passmo のカードの使用不可が予め判っていたため、各自、西武秩父駅までの乗車券と、御花畑、三峰口駅間乗車運賃440円を手に改札口に向かう。 駅員三人がかりで傍らの窓口へ誘導し、その都度、切符を確認し、何故か運賃表を見つめ、金額を確認し、切符を発行し、改札口へ向かわせる。効率の悪さ甚だしい。 若し、我々の誰かがSuicca,passmo のカードを提示しようものなら数分は余計に要したであろう。 兎に角 我々のグループを含め、20余名のリュックの乗客構内より出る。 一緒に降りた約20名程の誰もが誰もがバス停付近にタムロしており、誰も歩行開始しない。 『今日は1日で、たしか、三峰神社にて行事があり、皆、其処に行くのだろう』 と、同行の1人が云う。 トイレを済ませ、我等5名歩行開始。午前9時30分。 荒川を渡り切った処で満員状態の西武秩父駅発三峰山行きのバスとすれ違う。 歩道橋下で新道から旧道にずれて贄川集落に入る。 前回は気付かなかったが 各家の周囲には微笑ましい等身大の手製？人形が思い思いのポーズで我々を迎えてくれる。 此れだけの数の人形を前回見逃す筈はなく、ここ数年内に地区ぐるみの観光対策として設けたのであろう。 但し 前回同様路上に 人影は無し。 間もなく、新道と合流し、暫く歩くと右側脇道に”巡礼道”の立札がある。 前回、単独で雨上り時に歩行した時も進入に躊躇したが、今回も、7年前に西武鉄道が発行した古道巡礼の地図にも記載されておらず、地形上、一旦沢に降りて、贄川を渡河し、対岸の尾根沿いに歩くことが予測され、路が整備されているか否かも不明な為、皆に簡単に説明して，分け入ることはせず、そのまま直進する。 歩行者用の段差の無い、車の擦れ違い不可能なトンネルを前後を気にしながら一列になって通過すると、路は緩やかな下りとなる。 依然として路の両側に人家無し。 一同黙々と一本道を歩む。 時として列の先頭から末尾まで30メートル程に広がり、又、縮む。 所々に、三峰口駅、薬師の湯間を約2時間間隔、一日に9往復する町営路線バスの停留所がある。 その停留所を、我等列の先頭が通過後、背後から来たバスが末尾の2名を追い抜きバス停に停まる。 運転手は、末尾の２名が 車両の横を通過するのを待って、即 発車。 我々は走り去るバスを見送りながら、 『あのバスの運転手は、過去の経験からあのバス停にて 我々の誰かがバスに乗車すると予測、期待して止まったのではないか？』、 『 いや、 単なる時間調整にて停まったのに偶然我々が通り過ぎただけだ』 と 一頻り議論。 やがて 路は小鹿野町両神地区の家並の中に入り暫くして道の駅に到着。 所用時間は１時間５０分で予想通り。 今回は途中2回程 小休止をしているが、前回（3年前）に比べ２0分余分に掛かっている。 前回はトイレのみで其の儘通過しているので、今回この駅にて初めて食事を摂る。 温泉付属のレストランか、隣接の第３セクターの食堂で摂るか、看板のメニューを睨んで決定。 ５人全員同一の蕎麦定食を注文。 三峰口駅から此処まで、前回と同様、我々は歩行者と追い抜きも追い抜かれもせず、又、すれ違いもせずに歩いてきたが、この食事処は２０名余の込み具合、何れも車にて訪れた方々と思う。 意外と時間を取って、１時間後に出発。 同行の１人が云うには右手に日中友好記念館があり、見るべき展示品が多いとのこと。 以前ご家族と車にて訪れたことが在るとのことで、自分も他日一泊がてら再訪したいと願う。 両神庁舎前に至る。 前回は気付かなかったが、この辺りにダリア園があるらしく、中学校の校庭が臨時駐車場に設定され、此処からシャトルバス便が出ており、シルバー人材の帽子を被った男性が案内をしている。 会釈して雑木林に入る。相変わらず此処から暫く巡礼道の標識が途絶える。 適切な案内が無いと難儀する箇所で在る。 権五郎落峠に入る。 3年前は『熊出没注意』の標識が幾つか貼られていたが今回は無い。 最後に出没を確認してから何年後に標識を撤去したのか興味がある。 板橋の傍らにて小休止していると、前方からハイキング姿の青年が颯爽と歩いてくる。 訊くと逆廻で今日は32番、31番と巡ってこれから30番に向かうとのこと。 峠越えの後、バス道を右折してから即左折する際、路に迷う恐れがあると告げ、健脚を称え見送る。 午前中に比べ遥かに皆の歩行ペースが落ちているのが判る。 途中、公衆トイレを見つけてその都度立寄る。 草木の知識の豊富な同行の1人は今回も左右の立木や草花の名前を我々に教えてくれるが、中々覚えられない。 間もなくして、栗尾、観音院間の参道に至り、これから山門前まで30分弱と伝える。 明日から公示という町議会議員選挙事務所の無人テント前を通り、だらだら坂を登って垂乳根観音に至る。 |
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沢を右に見ながらさらに進むと茶屋があり、観光バスが１台停まっている。 旅行会社のチャーターした札所巡り団体で、時刻から推して、この後、２つ廻るのか？３つ廻れるのか？ 今一つ先の茶屋の先に水子地蔵群が現れる。 当初見た時は異様な感じを受けたが、免疫を受けたか今回はそれほどでもない。 しかし、同行の徒等はやはり強い印象を受けたようで、誰一人カメラを構える者はいない。 無言でベンチに暫時休憩後、無数の風車の回る中、観音院へ通ずるトンネルに向かう。 ３１番札所観音院の山門前に１４時３０分に到着、両神温泉道の駅出発後丁度２時間経過。 何人かは山門裏に用意された専用の杖を借りて、約３００段の石段を一気に登る。 |
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