坂東３３観音（２巡目）(6)

区切り10回目（20、17番札所）益子観音、出流観音

2014年8月14日

　6時半に成増駅発車。朝霞台、武蔵浦和、大宮、小山、下館、経由で益子駅に　９時３６分着。
　駅にて　レンタサイクル　2時間400円　その後1時間毎200円と駅員に言われ、3時間600円では歩いたほうが良かろうということで、9時40分出発。
先ず城内坂を目指さす。
　信号を右折すると、長閑な田園風景が広がるが、意外と車両の往来が多い。
歩道の無い片側が農家、片側が稲穂の田んぼの道を　炎天下車両に道を譲りながら歩く。
　歩き始めて大凡35分後、道は坂道となり、息を弾ませ登って10分後に20番札所西明寺益子観音納経所に到着。
　前回は前日までに電話連絡していなかったため、本堂内に入れなかったが　今回は御開帳の歳という事で３００円で本堂内秘仏公開。パンフレット付。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　境内三重塔脇より17番札所本堂を望む

　境内には他に先着1家族のみ、無人の本堂内陣にて読誦し、本尊始め諸仏を拝顔する。
　納経所脇で蕎麦限定１５食販売も時間の関係で断念、（レンタサイクル使用ならば可能であった）　
　急坂を下った処で、目立たぬ　「　益子駅近道　」　の表示を見つけ左折し、稲穂の中を向かい側の民家に向けて歩く。　周りは一面の稲穂、薫風爽やか。
　先程と違い　すれ違う車も無く、右側に田んぼ、左側に、集落や木立を見ながら　のどかに歩き、城内坂より一つ駅寄りのバス停　内町に出る。
　駅到着は11時48分　観光パンフレットを見ながら待機し、駅発車は12時08分。　下館駅、小山駅経由　栃木駅に向かう。

　小山駅にて昼食を取り、栃木駅に14時13分着　日に6往復の市営コミュニテイ
バス14時28分発に乗る。　

前回は北関東自動車道を横切った後の乗客は自分一人であ
ったが、今回は10人前後の乗客をのせたまま、星野遺跡地区を
経由して、正味1時間余を要して終点　出流観音前に到着。

　（途中石灰岩鉱山横を通るが　お盆休み休業中と小雨の為、
今回も粉塵の影響軽微）

　時間が夕暮れに近いため、本堂の遥か手前の納経所に先ず
立ち寄り、納経帳を提出し、帰りに寄るまでに記帳して頂く事を
お願いする。

　17番札所出流観音万願寺本堂向拝にて読誦。
その後、300円を支払い、奥の院へのゲートを通過する。　掛か
りの男性に聞くと、　奥の院舞台は修復済みで立ち入り可とのこ
と。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　17番札所出流観音万願寺本堂

33枚の　処世訓？　の道標に導かれ　渓谷を登り15分程で、大悲の滝に到達。
滝の左側に　急な傾斜の岩肌を辿る手摺と梯子が設置されている。4年前に訪れた時以降に設けられた
ものである。
礼拝堂の舞台へと慎重に登る。

　　17番札所万願寺奥の院大悲の滝　　　　　17番札所万願寺奥の院舞台

舞台内部には仏像が安置されているが、　更にその右奥が鍾乳洞になっており、中には１１面観世音菩薩に見立てた鍾乳筍がライトアップされている。
　　係員に伺うと、3.11の前に　１度　修復され、　その後、　3.11で　破損し、２年ほど前に再び修復され、　ライトアップされるようになったのは極最近とのこと。
礼拝堂舞台の格子の間からの木々の眺めも抜群。

　慎重に　手摺に縋り、梯子を降りる。　足腰の丈夫なうちに再度　訪れたいスポットのひとつ。
奥の院入口に戻った時は午後４時半を過ぎており、ゲートは閉じられていたが、施錠されておらず、　納
経所にて　御朱印を頂き、境内茶店にて　蕎麦饅頭を　お接待の冷たい蕎麦茶と共に頂き、一息いれ
る。　

　　17時2分発の栃木行最終バスを待つあいだ、　大阪からの坂東札所巡礼夫婦や　地元の人との会話で、　出流の蕎麦は　遠く全国に知られた名産であったことを知る。
　次回は　是非　賞味したい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　奥の院舞台格子越しに見る景観

追記
　2015年2月16日　出流山満願寺の奥の院への参拝登山路の往復と　奥の院舞台への参堂を妻にも体験させたく、鬼怒川温泉への一泊旅行の途上、栃木駅に途中下車して参拝した。
　バスを降りてから　乗車するまでの自由時間が、例によって 2時間しかないため、山門前の蕎麦屋『福松』に声を掛け、蕎麦を食べる時間が確保されるか否かを確認する。
　山門前にも、本堂前にも立派な門松が一対据えられている。本堂には五色の幕が張られている。（帰宅後　今年の旧正月が2月19日であることを知る。）
　蕎麦屋にバックを預け身軽になり、本堂向拝では　般若心経のみを唱え、薄氷の張る、境内裏から、奥の院に向かう。
　歴代住職の墓石や地蔵様の脇の登山路を登ること15分にて　お不動様の像の建つ大悲の瀧に到着。其処から頑丈な手摺に守られて急峻な石段を上り、奥の院舞台に至る。用意した懐中電灯を使う必要なく、１１面観世音菩薩拝観。
　2月の平日のせいか、奥の院への往復の途上に擦違ったのは2人ずれの3組の男女のみ。　静寂！　黙して歩く。
　先程の蕎麦屋では、先客の家族連れが大きな一つの笊に盛られた蕎麦をすすっている。
　自分等は注文して10分ほどで供された舞茸天麩羅蕎麦を食す。美味。
　いつの日か、出流観音万願寺4回目の参拝時には　自分等も　大笊の盛り蕎麦をも　食したいと思う。
　店の壁には　大窪寺の四国八十八寺結願の証が掛けられ、其の隣に秩父水潜寺発行の１００観音結願の証が同じく掲げられている。
　主に伺うと、旅行会社の勧めで、既に　結願済みの　坂東と西国の納経帳を持参して、水潜寺に結願証明書の発行を願い出たとのこと。
　

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