御府内８８札所（６）

６日目

平成２７年８月１２日

　　門前仲町駅下車　東側改札口から地上に出れば、深川不動尊参道入口。　参道を進むと右側に６８番札所永代寺がある。　
　　実は御府内８８札所の資料を入手するまで、　このお寺さんが札所であるとは気付かずに、お不動さんへの参拝の帰途（ついでに）門前に立止まり、御賽銭を入れて　お参りはしていた。　　　　今回初めて靴を脱ぎ、本堂に入り、右端の納経受付の老住職に断り、本尊前にて読誦。
　住職さんが言われるには、高野山の開創1200年記念大法会が5月に終わったが、今年の10月に金堂御本尊特別公開が行われる。　先年宿泊した不動院宿坊は次回も好都合な拠点であろうとのこと。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６８番札所永代寺

　　時間に余裕が無いため、今回は深川不動尊には、参道からの拝礼のみで失礼して門前仲町2丁目交差点迄歩く。
　　其処から　初めて iPad を取出し、画面を確認しながら37番札所萬徳院に到着。　
　　１階の受付に申し込むと、本堂へは外階段を登って、其処でお参りして下さいとのこと。　　了解して　本堂向拝にて読誦。
　御朱印帳受領時、　次の法乗院へは『高速道路の　橋桁まで進み、右折して道路の下を潜り交差点の角から二つ目のお寺さん』と簡明詳細な説明を受ける。礼を述べ退出。
　説明のとおり、 iPad を使用せずに、無事　えんま堂の看板を確認、到着。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　37番札所萬徳院

　山門を潜ると正面２階建て建物が７４番札所法乗院本堂。
　受付は１階ロビー。　外階段を登る途中、中２階の位置に閻魔堂がある。　
　２階の本堂には手前の施錠された透明な硝子戸で入れないが、手前には　大勢での参拝が可能なように広さが確保されている。
　子育て観音像や水子地蔵像も向拝隅に設置。
　向拝にて読誦。　（　他の札所と違い、）参拝者が三三五五来て、閻魔堂にて　写真撮影をしているが、（　小石川のこんにゃく閻魔　のイメージが強すぎるためか、　）　別に興味なく退出。
　門前の清澄通りを突っ切り深川二丁目バス停に到る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７４番札所法乗院本堂

　この辺りの道路は東西南北碁盤の目のようである。
　バス最前部に座ると真北に延びる清澄通りの遥か彼方まで見通すことができる。

　バス停森下駅にて下車。
　再度 iPad を取出し、画面を確認して４６番札所弥勒寺に到着
　境内には観音像が建つ。
　３月１１日の空襲犠牲者遺体３５００名がこの下に埋葬されているとの説明文が表記されている。
　両国の被服廠跡の東京都慰霊堂には身元不明の空襲犠牲者の遺骨が納められているが、其処から凡そ１ｋｍのこの地に別途多くの遺体が埋葬されており、毎年　町内会にて法要しているとの住職の話。
　　『本堂内での読誦は檀家の方に限らせているので・・・・』との言葉で向拝にて読誦。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４６番札所弥勒寺境内の慰霊観音像

　竪川を渡る。ニ之橋という。橋の袂に碑がある。　読むと　別名　二つ目橋と云い、この通りも昔二つ目通りと称したとのこと。　納得。

　　通りが完全に碁盤の目になっているので、何処をどのように歩いても、距離は同じため、なるべく日陰になるよう路地を選んで歩き、５０番札所大徳院に南口から到着。
　式服姿の男性が数人、車の誘導をしている。　訊けば法要中とのこと。
　脇に墓地があるが、全くの近代建築ビル。応接セットが幾組みも設置された１階のロビーはホテルのそれと見紛う。
　フロントに、府内８８ｶ所巡りに訪れたと伝えると、現在　法要中なので、別途　其方の御薬師さんでお願いしますとのこと。
　了解して　一隅にある　御薬師さんの前にて　読誦。
　読誦中、何人もの方々がお参りに来るため、斜め横に移動、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５０番札所大徳院ビル北口

　見ると、御薬師さんの前に２組の異なる種類の摩尼車が置いてあり、大きい方には般若心経の文言が彫られている。　　５乃至６回廻すことで、一巻　読誦できる。　　早速試行してみた。
　フロントにて　御朱印帳を受領し、ビルの北口より出、両国橋を渡る。

　　江戸幕府の施策で大川 (隅田川) の東側は水路と共に道路も碁盤の目のように、区画割りされ、それに伴い、現在もこの地を走る交通網は　総武線、都営地下鉄新宿線、大江戸線、旧営団半蔵門線とすべて、東西南北に走り、バス路線も倣う。

　　この感覚のまま、大川の西側に（両国橋、新大橋、清洲橋、を渡って）旧日本橋区に入ると、距離・方向感覚に錯覚が生じる。
　　この錯覚を補正するには、将に iPad の出番であろう。
　　画面上の指示に従い、旗指物の林立する２３番札所薬研堀不動院に到着。
　　急峻な階段を登り、本堂内に入り、左側窓口にて御朱印帳を提出後、許可を得て、読誦後、不動真言を唱える。
　　御朱印帳を受領しながら伺うと、御府内８８札所巡礼と関東３６不動巡礼の人数は互角のようである。
　揮毫の文言は同じで、朱印の判のみが異なるとのこと。
　今回、階段下の掲示に従い、裏手にまわると、狭い敷地内に各種像や碑が建ち並ぶのを確認。　写真を撮り退出。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２３番札所薬研堀不動院敷地内大師像

　　巡礼初日の６番札所五大山不動院の納経所が小伝馬町の大安楽寺であるため、２３番札所から出向いたが、矢張り、 iPad は威力を発揮した。　

　どうも　旧日本橋区の地区の道路は（墨東地区の道路が東西南北に区画されているのに比べ）回転して４５度傾いて延びているようであり、偶に訪れる所為か　方向オンチとなり、距離感がつかめない。！
　大安寺住職から、五大山の意味を伺い、２８日以外の日も、堂が開いている日があることも伺い、６番札所の御朱印を受領して、　都営新宿線岩本町駅に出る。

　門前仲町駅から岩本町駅までの歩数、１１７００余歩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小伝馬町大安寺境内の地蔵尊像

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