御府内８８札所（１６）

１６回目

平成２７年１１月２３日

　地下鉄方南町駅下車、西側改札口から地上に出る。
　方南通り（八幡通り）と環七の交差点角に出た為、暫時　方向感覚が判らず、目の前を走る京王バスの標識から西方向を判断して歩き出す。
　ガイドブックに従い神田川弁天橋を渡り坂道を登った後は、目立つ標識もなく、iPadを持参しなかったため、何人かに途中、道を尋ねて88番札所文殊院に到着。
　境内正面に本堂、左側には大師堂では無く、文殊堂が在る。　本堂向拝にて読誦。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　88番札所文殊院本堂と文殊堂

　背後に何度か車の出入りの音を聞く。　読誦後　振り返ると数台の乗用車が停まっており、間もなく法事が始まる気配。
　右側の庫裏にて　声を掛けると　女性が出て来て　『　取込中なので、差替えでよろしいですか？　』　と問う。　承知し、差替えようの用紙を提出すると、一旦奥に入り、間もなく　日付の書き込みがされた御朱印の返却を受けた。
　拝して、改めると　『高野山文殊院』と、『御府内霊場結願寺』の御朱印を　『奉拝』の文字の下に認むる。

　本堂左の石塔の奥には墓地が広がる。　これまで巡った札所でも感じたが　大正の世での墓地ごとの引越しは大変であったろうと思う。
　迷路のような路地を縫って方南通りに出る。　道路標識に『八幡通り』と　記されているのを認め、時間もあるので、西進し、大宮八幡に向かう。

　途中　大宮八幡入り口のバス停を通過した後、近くのビルから出てきた男性に『大宮八幡』の所在を伺うと『暫く行くと参道があり、真直ぐ行けば鳥居が見える。此処から約10分程度』とのこと。

　間もなくして、方南通りと斜め右に分れる参道があり、両側には　七五三の祝いの幡が４乃至５メートル毎に立つ。正面には確かに鳥居が遠望できる。
　自分はこれまで、札所巡りを始めるだいぶ前に　東京10社巡りを行い、その時の専用御朱印帳の余白に、代表的な東京の神社（明治神宮、靖国神社、東京大神宮　etc ) のあと、意識的に都内の主として練馬区から見て　東南の方角に位置する八幡様の御朱印を頂いてきたが、我家から見て　略南方に位置する八幡様の御朱印を受領するのは　今回が初めてである。（正確には南南南南東？）頂いた御朱印帳を見ると　『武蔵野国八幡一宮』の印が在る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　武蔵野国八幡一宮大宮八幡

　社殿にて縁者一同の多幸を祈願する。境内は菊花展も開かれ、着飾った七五三関連の家族連れにて華やか。　等身大の巨石、撫でガエルを撫で、南門から出て京王バスにて中野駅に向かう。

御府内８８札所巡り、第１ステージを終えての想うこと

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