御府内８８札所（９・１０）

９日目

平成２７年９月２９日

　14番札所福蔵院は　長男夫婦が最初に住んだ場所の氏神様中野区鷺宮八幡の敷地に隣接している。
　境内は広く、十三仏石像や鋳造製六地蔵尊が山門入って即左右に鎮座している。
　このお寺さんに限らず、概して、中野区、練馬区の８８札所に選ばれている寺院は陽当たりの良い緑豊かな広大な敷地を有しており、訪問者を癒してくれる。
維持管理も大変であろうと思う。
　鐘楼の撞木にはロープが装着されておらず、鐘は撞けない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１４番札所福蔵院境内

土足厳禁の貼紙を見て、靴を脱ぎ、向拝にて読誦。
　庫裏にて　御朱印を依頼時、『本堂には入れないのですか？』と伺うと、この辺りの豊山派の寺院は檀家さんでも法事の時以外は入るのを遠慮して頂いているとの丁重な説明を受ける。
　この辺り豊山派８寺は　お互いに多忙な時には　支援し合っているとのこと。
　既に他寺にて受領している　機関紙『光明』をどうぞと差し出されたため、礼を述べ受領。
　お気をつけての声を背に芝生を横切り、退出。　そのまま、長男夫婦が借りている区民農園に向かう。

１０日目

　平成２７年１０月4日

　地下鉄浜町駅から市ヶ谷駅経由四ツ谷駅に出る。
　ガイドブックの地図から最寄りの札所を選び、携帯タブレットに従い路地を右折左折しながら進むと江戸33観音で以前廻った観音坂の上に至る。
　ひとまず、83番札所蓮乗院の境内に入る。
　正面本堂の向拝にて読誦。暫くして本堂内部より鉦の音が数分ほど聞こえるがやがて止む。
　偈、心経、回向文と続けた後、、右側庫裏の呼鈴を押すと、住職が硝子戸を開け招き入れた。
　『これから何方へ？』と問われ、この若葉地区の五つの御寺さんの最初に伺いましたと応える。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　８３番札所蓮乗院

すると、『真成院の後、坂を下りて右回りに歩き坂を登れば愛染院で、その後、戻って石段を上り、突き当たって右折すれば、顕性寺』と、後日　思い出すと非常に簡潔に正確に道順を教えて頂いた。謝して右隣の真成院に向かう。
　　　

　御府内８８札所の第39番真性院は以前、江戸33観音の18番札所として２回ほど、訪れている。１階のホール受付の男性に　御府内８８札所のお参りに来たことを告げ、本堂にて読誦が許されるかを伺う。　、

　男性は『　本堂は今使用中なので、代わりに江戸３３観音の観音堂でお参りを！』　と促す。　
『　江戸３３観音にはすでに　２度ほどお参りしておりますので・・・　本堂では法要中ですか？』　と問うと　
　『法話中です。後　１時間はかかるので、終了後には入れます』　　とのこと。
　『　法話をお聞きするのは可能でしょうか？』　と重ねて問うと、構いませんとのこと。靴を脱ぎ、廊下を通り、本堂に入る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　39番札所真性院水遣り
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　絨毯が敷かれた本堂では、御本尊を前にして３０名ほどの会員が椅子または直接、絨毯の上に座して僧侶の話を聞いている。
　僧侶は先日のラクビーワールドカップで日本のフルバックの選手がゴールキックを行う前の一連の所作についてルーチンワーク化することの効能について話をされていたようであり、間もなく終了した。
　次の僧侶はその後約１時間『真言』についての法話をされた。
　いくつかの　キーワード　と思われる文言を断片的に手帳に書き写しはした。信じなさいとのこと。法話終了後、皆が別室に移動後、急ぎ、偈と心経を読誦し、受付の男性等に御好意を謝して御朱印帳を受け取り、退出。　　　

　蓮乗院の住職の案内のとおり、数分にて１８番札所愛染院の境内に入る。
　納経持参者に限り、手書きの御朱印に応じるがそれ以外は各自、判を押してくださいとの文言とともに、菓子缶が閉ざされた本堂扉前においてあり、中には判と空の瓶が入っている。　
　了解して向拝にて読誦し、納経帳に判を押し、御賽銭と納経？料を瓶に入れ退出。蓮乗院住職が言及しなかったが斜め前が２１番札所東福院。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１８番札所愛染院本堂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　

　境内入って傾斜地すぐ右側に観音立像がある。
　正面建物内部の右手に控える老女に来意を告げると、左手の受付に行ってくれとのこと。　
　受付の男性はお参りは其処の観音像の前でと云う。　御本尊ですか？　と伺うと　本堂は２階だが誰も其処で拝むとのこと。
　ガイドブックにはたしか御本尊は大日如来と記載されていた筈と老女に確認すると　済まなそうに　『　大日如来です　』　と云う。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２１番札所東福院
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　是非もなく、観音像の前の（平地になっておらず）傾斜地で満足に垂直立ちできぬ姿勢で　兎に角、偈と心経のみを唱える。８３番札所住職が敢えて言及しなかった理由は？

　再度坂を下り、正面の石段を上る。
　右手に須賀神社の社が見えるが黙礼のみとする。
　突き当たり、右折して左側に寺院が続く。
　三つ四つ目を過ぎた辺りで不安になり、携帯タブレットにて確認。

　４４番札所顕性寺は未だ先、二つ先の左手に在った。
　１階の庫裏にてお参りに伺った旨を伝えると　本堂は外階段を上った２階にあり、そこでお参りしてくださいとのこと。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４４番札所顕性寺
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　承知して途中墓地を見ながら２階に上り、正面本堂前にて読誦。退出して左門町から環状三号線を四谷三丁目に出る。

　丸の内線中野坂上駅下車、今回初めて西側改札口から青梅街道に出る。
　伽藍が遠望できるかと見廻したが叶わず、横断歩道で信号待ちの老女に所在を訊くと一つ先の横断歩道の正面とのこと。
　礼を述べ、横断歩道を渡り、左折して、１２番札所宝仙寺に向かう。仁王門を潜る。
　左手に　旧中野役場跡の表札が在り、石臼を積み重ねた塚が在り、大師堂が在る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１２番札所宝仙寺本堂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　知名度、境内の敷地の広さからして、浅草寺、護国寺、伝通院、深川不動尊、高輪高野山別院等と同様、無条件にて本堂内に入り、五大明王像を拝顔できると思っていたが正面扉は閉ざされている。（午後三時半には本堂前に到着）
　向拝にて読誦。　隣の庫裏にて若い僧侶に御朱印帳を提出しながら『　本堂内には入れないのですか？』　と伺うと入れないとのこと。　大師堂前にて再度　光明真言と心経とを唱えて退出。
　後日　改めて　本堂に入れる日を伺い、再訪の予定。
　
c.f 　　電話で確認したところ、お彼岸、お盆等の行事の時以外　本堂の扉は常閉とのこと。
　　　　（関東３６不動札所でもあるが、２８日も開扉せず、本堂内の諸仏を外部より拝顔も不可）
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　四谷駅から中野坂上駅まで7400余歩

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